Shopify初心者でもできるLINE連携の始め方

Shopify×LINE連携の重要性

eコマース市場が急成長する中、Shopifyは世界中で多くの事業者に利用されているプラットフォームです。一方、LINEは日本国内で9,500万人以上が利用する国民的メッセンジャーアプリとなっています。これらを連携させることで、ビジネスは大きな相乗効果を得ることができます。

項目ShopifyLINE
ユーザー数世界で200万以上のショップ日本国内9,500万人以上
主な機能ECサイト構築・運営コミュニケーションツール
強み簡単な操作性・豊富なアプリ高い開封率・即時性

Shopify×LINEの連携によって、以下のようなメリットが得られます:

  1. 高い到達率でのマーケティング:LINEメッセージの開封率は70〜90%と言われており、従来のメールマーケティングと比較して圧倒的な効果が期待できます
  2. 顧客とのダイレクトなコミュニケーション:チャット機能を活用した双方向のやり取りが可能になります
  3. 購入の即時性向上:スマートフォン上でのスムーズな購入導線を確保できます

LINE連携でできること

Shopifyと連携することで、LINE公式アカウントでは以下のようなことが可能になります:

┌─────────────────────────────┐
│ ShopifyとLINE連携で実現できること │
├─────────────────────────────┤
│ ・商品の新着情報配信         │
│ ・セール情報の通知           │
│ ・購入後のフォローアップメッセージ │
│ ・在庫切れ商品の再入荷通知    │
│ ・クーポン配布              │
│ ・顧客からの問い合わせ対応    │
│ ・顧客セグメント別の情報発信   │
│ ・購入履歴の確認            │
└─────────────────────────────┘

実際の効果として、以下のようなデータが報告されています:

指標LINE連携前LINE連携後向上率
メッセージ開封率15〜30%(メール)70〜90%(LINE)約3倍
クリック率2〜5%(メール)10〜20%(LINE)約4倍
リピート購入率平均10%平均20%約2倍
客単価100%115〜125%15〜25%増

連携方法の全体像

Shopify×LINE連携の全体的な流れは以下の通りです:

graph TD
    A[LINE公式アカウント作成] --> B[LINE公式アカウントマネージャーの設定]
    B --> C[Shopify管理画面でのアプリ連携]
    C --> D[LINE Messaging APIの設定]
    D --> E[チャネルアクセストークンの取得]
    E --> F[ShopifyへのAPI情報入力]
    F --> G[動作確認]
    G --> H[リッチメニュー・自動応答の設定]

実際の連携作業は、大きく分けて以下の3つのステップに分類できます:

  1. 各サービスのアカウント作成と基本設定
  2. API連携の設定
  3. 機能のカスタマイズと運用開始

準備するもの

Shopify×LINE連携を始める前に、以下のものを準備しましょう:

  1. Shopifyアカウント:まだ持っていない場合は、Shopifyの公式サイトから新規登録してください
  2. LINEビジネスアカウント:LINE公式アカウントを作成するために必要です
  3. クレジットカード:一部の有料プランや機能で必要になる場合があります
  4. ブランドロゴ画像:LINE公式アカウントのプロフィール画像として使用します(推奨サイズ:240×240ピクセル)
  5. 店舗/ブランド情報:アカウント説明文やプロフィール情報として使用します

step1: LINE公式アカウントの作成

まずは、LINE公式アカウントを作成します。以下の手順で進めてください:

  1. LINE公式アカウントマネージャーにアクセス
  2. アカウント情報の入力
    • メールアドレスとパスワードを入力して登録します
    • SMSか音声通話による電話番号認証を行います
  3. アカウントの種類選択
    • 「ビジネス」を選択します
    • 業種カテゴリを選択します(例:小売り・EC)
  4. プラン選択
    • 「フリープラン」と「スタンダードプラン(1,000円/月〜)」のどちらかを選択します
    • 初心者は「フリープラン」から始めることをおすすめします
    • フリープランの主な制限:月間メッセージ配信数1,000通まで、友だち登録数1,000人まで
  5. 基本情報設定
    • アカウント名:ショップ名を入力(20文字以内)
    • アカウント説明:ショップの簡単な説明を入力(500文字以内)
    • プロフィール画像:ロゴ画像をアップロード
    • 問い合わせ先情報:メールアドレスや電話番号を入力

step2: ShopifyとLINEを連携する

Shopify側でLINE連携アプリをインストールし、設定を行います:

  1. LINE連携アプリの選択
    • Shopifyの管理画面から「アプリ」を選択します
    • アプリストアで「LINE」を検索します
    • 以下のアプリから用途に合ったものを選択します:
      • 「LINE公式アカウント連携 by Unerry」(基本的な連携機能に対応)
      • 「LINE for Shopify」(Shopify公式アプリ)
      • 「LINE WORKS for Shopify」(より高機能な連携が可能)
  2. アプリのインストール
    • 選択したアプリの「インストール」または「Shopifyに追加」をクリックします
    • インストール確認画面で「インストール」をクリックします
  3. LINE Channel IDとChannel Secretの取得
    • LINE Developersコンソール(https://developers.line.biz/console/)にアクセスします
    • 「新規チャネル作成」から「Messaging API」を選択します
    • 必要な情報を入力し、チャネルを作成します
    • 作成後に表示される「Channel ID」と「Channel Secret」をメモします
  4. Webhook URLの設定
    • Shopifyアプリの設定画面で表示される「Webhook URL」をコピーします
    • LINE Developersコンソールの「Webhook設定」に貼り付けます
    • 「Webhook送信」を「オン」にします
  5. Channel Access Tokenの発行
    • LINE Developersコンソールの「Messaging API設定」タブを開きます
    • 「チャネルアクセストークン」セクションで「発行」をクリックします
    • 発行されたトークンをコピーします
  6. ShopifyアプリにLINE情報を入力
    • Shopifyアプリの設定画面に戻ります
    • コピーした「Channel ID」「Channel Secret」「Channel Access Token」を入力します
    • 「保存」または「連携」ボタンをクリックします
  7. 連携テスト
    • LINE公式アカウントを友だち追加します
    • テストメッセージを送信して、正常に機能しているか確認します

step3: 基本的な設定

LINE公式アカウントの基本設定を行い、ショップの雰囲気に合わせたカスタマイズを行います:

  1. 応答設定
    • LINE公式アカウントマネージャーから「応答設定」を選択します
    • 応答モード:「ボット」または「チャット」を選択します
      • ボット:自動応答中心のモード
      • チャット:手動対応を中心としたモード
    • 応答時間:対応可能な時間帯を設定します
  2. あいさつメッセージの設定
    • 「あいさつメッセージ」を選択します
    • 友だち追加時に自動送信されるメッセージを設定します
    • 例:「〇〇ショップのLINE公式アカウントに友だち追加ありがとうございます!最新情報やお得なクーポンをお届けします。」
  3. プロフィール設定の最適化
    • 「アカウント設定」→「プロフィール設定」を選択します
    • カバー画像:ブランドイメージに合った画像を設定します(推奨サイズ:1500×500ピクセル)
    • ステータスメッセージ:最新キャンペーン情報などを入力します(20文字以内)

step4: リッチメニューの設定

リッチメニューは、LINE公式アカウントのトーク画面下部に常時表示されるメニューです。効果的に設定することで、ユーザーの回遊率向上につながります:

  1. リッチメニューの作成
    • LINE公式アカウントマネージャーから「リッチメニュー」を選択します
    • 「作成」をクリックします
  2. メニューサイズと表示期間の設定
    • タイトル:管理用の名前を入力します
    • 表示期間:常時表示する場合は設定不要です
    • テンプレートを選択:デザインのタイプを選びます(推奨:大サイズ、最大6エリア)
  3. デザイン作成
    • 背景画像のアップロード(推奨サイズ:2500×1686ピクセル)
    • 各エリアの分割と配置を設定します
  4. ボタンアクションの設定
    • 各エリアをタップした際のアクションを設定します
    • 一般的なアクション例:
      • Shopifyストアへのリンク
      • カテゴリー別商品一覧へのリンク
      • クーポン発行
      • 問い合わせフォーム
      • 新作情報
      • マイページ
  5. リッチメニューの公開
    • 設定完了後、「保存」をクリックします
    • 「公開する」を選択して実際に表示させます

効果的なリッチメニューの例:

┌─────────────┬─────────────┐
│             │             │
│  商品一覧   │  新着商品   │
│             │             │
├─────────────┼─────────────┤
│             │             │
│  クーポン   │  セール情報 │
│             │             │
├─────────────┼─────────────┤
│             │             │
│ マイページ  │ お問い合わせ│
│             │             │
└─────────────┴─────────────┘

step5: 自動応答メッセージの設定

ユーザーからのメッセージに対して自動で返信するシステムを設定します:

  1. 自動応答メッセージの基本設定
    • LINE公式アカウントマネージャーから「応答メッセージ」を選択します
    • 「作成」をクリックします
  2. キーワードと応答内容の設定
    • 応答タイプ:「キーワード」を選択
    • キーワード:反応させる言葉を入力(例:「商品」「価格」「送料」など)
    • 応答メッセージ:返信内容を設定します
  3. よくある質問への自動応答例
キーワード応答メッセージ
送料当店は5,000円以上のご購入で送料無料です。5,000円未満の場合は全国一律550円となります。
支払い方法クレジットカード、PayPay、コンビニ決済、銀行振込に対応しております。
返品商品到着後7日以内であれば返品を承ります。詳しくは返品ポリシーをご確認ください。
クーポン「WELCOME10」と入力すると、初回購入で10%OFFになるクーポンを発行いたします。
  1. 画像応答の設定
    • リッチコンテンツを含む応答も設定可能です
    • 商品画像や使い方の説明動画なども送信できます
  2. カルーセル(複数選択肢)の設定
    • 選択肢を複数提示するカルーセル形式の返信も効果的です
    • 例:カテゴリー別商品の表示など

step6: 配信メッセージの作成と送信

登録ユーザーに向けて一斉にメッセージを配信する方法です:

  1. 配信メッセージの作成
    • LINE公式アカウントマネージャーから「配信メッセージ」を選択します
    • 「新規作成」をクリックします
  2. メッセージタイプの選択
    • テキスト、画像、カード型、カルーセルなど目的に応じて選択します
    • Shopifyとの連携では、商品画像とリンクを含むカード型が効果的です
  3. 配信対象の選択
    • 全友だち:すべての登録者に配信
    • 絞り込み配信:特定の条件に合うユーザーにのみ配信
      • 属性情報(年齢、性別など)
      • 行動履歴(特定のメッセージへの反応など)
      • タグ(自分で設定したグループ分け)
  4. 配信スケジュールの設定
    • 即時配信または日時指定配信を選択できます
    • 最適な配信時間:平日18〜21時、土日10〜12時が一般的に開封率が高い時間帯です
  5. 効果的なメッセージ例
目的メッセージ例
新商品告知【新作入荷】待望の春コレクションが本日より発売開始!期間限定で送料無料です。商品を見る
セール告知【24時間限定】全商品20%OFFセール実施中!クーポンコード「FLASH20」をご利用ください。ショップへ
再入荷通知【再入荷】ご要望の多かった人気商品「○○」が再入荷しました!前回は3日で完売した人気アイテムです。商品を見る
顧客アンケートいつも当店をご利用いただきありがとうございます。今後のサービス向上のため、簡単なアンケートにご協力ください。回答者全員に500円OFFクーポンをプレゼント!アンケートに答える

LINE連携後の効果測定

Shopify×LINE連携の効果を測定するための主な指標は以下の通りです:

  1. LINE関連指標
    • 友だち数の推移
    • メッセージ開封率
    • クリック率(CTR)
    • アクション率(クーポン利用率など)
  2. Shopify関連指標
    • LINE経由の訪問者数
    • LINE経由の売上
    • LINE経由の転換率(コンバージョン率)
    • リピート率の変化

効果測定のためのダッシュボード例:

┌────────────────────────────────────────────┐
│ LINE公式アカウント効果測定ダッシュボード     │
├────────────┬────────────┬────────────┬─────┤
│ 指標       │ 先月       │ 今月       │ 変化 │
├────────────┼────────────┼────────────┼─────┤
│ 友だち数   │ 852人      │ 1,254人    │ +47%│
│ 開封率     │ 78.3%      │ 82.1%      │ +4% │
│ クリック率 │ 15.2%      │ 18.7%      │ +23%│
│ LINE売上   │ 42万円     │ 68万円     │ +62%│
│ 転換率     │ 2.8%       │ 3.5%       │ +25%│
│ リピート率 │ 14.2%      │ 22.1%      │ +56%│
└────────────┴────────────┴────────────┴─────┘
  1. 効果測定のためのツール
    • LINE公式アカウントの分析機能
    • Shopifyの分析ダッシュボード
    • Google Analytics(UTMパラメータを設定)
    • サードパーティ製解析ツール

よくあるトラブルと解決法

Shopify×LINE連携で発生しやすいトラブルとその解決法です:

  1. Webhook URLの設定エラー
    • 症状:LINE側からShopifyに情報が送られない
    • 解決法:Webhook URLが正しく設定されているか確認し、再度保存します
  2. APIトークンの期限切れ
    • 症状:突然連携が機能しなくなる
    • 解決法:LINE DevelopersコンソールでChannel Access Tokenを再発行し、Shopifyアプリ側で更新します
  3. リッチメニューが表示されない
    • 症状:設定したのにメニューが表示されない
    • 解決法:公開設定になっているか確認し、スマートフォンのLINEアプリを再起動します
  4. メッセージ配信数の上限到達
    • 症状:メッセージが送信できない
    • 解決法:フリープランの場合は月間1,000通の制限があるため、プラン変更を検討します
  5. 連携アプリのバージョン互換性問題
    • 症状:一部機能が動作しない
    • 解決法:アプリを最新バージョンに更新し、必要に応じてサポートに問い合わせます

トラブルシューティングのフローチャート:

graph TD
    A[問題が発生] --> B{連携が機能している?}
    B -->|Yes| C{特定機能のみ問題?}
    B -->|No| D{アクセストークン有効?}
    C --> E[機能別のトラブルシューティング]
    D -->|Yes| F{Webhook設定確認}
    D -->|No| G[トークン再発行]
    F -->|OK| H{LINE側の設定確認}
    F -->|NG| I[Webhook URL再設定]
    H --> J[Shopifyアプリ再インストール]

まとめ

Shopify×LINE連携は、初心者でも以下のステップで実現できます:

  1. LINE公式アカウントの作成
  2. Shopifyアプリのインストールとセットアップ
  3. API連携の設定
  4. リッチメニューと自動応答の設定
  5. メッセージ配信と効果測定

連携によって得られる主なメリットは:

  • 顧客とのダイレクトなコミュニケーション
  • 高い開封率でのマーケティング効果
  • 顧客ロイヤルティとリピート率の向上

Shopifyの強力なECプラットフォームと、LINEの高いリーチ力を組み合わせることで、ネットショップのビジネスは新たな成長ステージに進むことができます。初期設定に少し手間はかかりますが、一度連携を完了させれば、その後の運用効率と販売効果は大きく向上するでしょう。

まずはフリープランからスタートし、効果を確認しながら段階的に活用範囲を広げていくことをおすすめします。